(2015年11月17日公開動画より)
『コロコロアニキ』が面白い。
ぼくたち大人をターゲットにした
オッサン向けコロコロコミック。
「小学生お断り」って書いてある。

この号に載ってる沢田ユキオさんの
『スーパーマリオっさん』がすごい。
マリオのキャラクターを使って
暗いことばかり言ってる。
これをよく任天堂が許したと思った。

これは沢田さんにしか描けない。
マリオにこんなセリフを言わせて。
「もう何も気力がないんだ…」とか
「ぼくは25年で全て出し切った…」
とか、沢田さん本人の気持ちを
マリオに言わせちゃってる。
これはヤバイ。任天堂も沢田さんも。

そしてのむらしんぼさんの連載
『コロコロ創刊伝説』が最高。
読まないと損だと思う。

特に漫画家とかクリエイティブな
職業の人は絶対に読んだ方がいい。

とにかく熱い。だからぼくは
コロコロコミックが好きなんだなって
再認識しちゃった。

これは言っておきたいけど、
コロコロコミックの編集部って
他の漫画誌と雰囲気がちょっと違う。

新人の頃に新年会に参加して
ビックリした。会場が温泉施設
みたいなところで、広ーい大広間に
編集長も大御所漫画家も新人も
メーカーの偉い人もみんな集まって
全員が同じムームー着てるの。

それでみんなで楽しくお酒を飲んで。
コロコロコミックの新年会だから
バンダイとコナミとタカラトミーとか
ライバルのメーカーも参加してて、
例えばバンダイの人が提供した
オモチャをタカラトミーの人が当てて
「ヤッター!」って喜んだり。

いつもはライバルだけど、
コロコロコミックを一緒に作ってる
仲間という意識も持ってる感じ。
この大広間にいるみんなが仲間。
同じムームー着てるし。
この感じが本当にいい。

ぼくはこの新年会が大好きだから、
連載が終わって1年間にイラストを
3個くらいしか描いてない時期にも
紛れ込んでたくらい。

あとはやっぱり先輩漫画家の人たちが
素晴らしい。のむらしんぼさん、
沢田ユキオさんというレジェンド級。

それに続いて樫本学ヴさんとか、
松本しげのぶさん、曽山一寿さん。

みんな優しくて話しやすくて
ぼくみたいなザコにも
普通に接してくれる。

上の人たちがそうしてくれると、
それにならって自分たちも下の世代に
意識を向けるというか。そういう
精神が受け継がれていく感じ。

この感じを一番最初に作り上げたのが
この人達なんだなっていうのが
『コロコロ創刊伝説』を読むとわかる。
そういうのがすごくいい。

もしぼくがコロコロの中で
人気作家としてバチバチに戦ってたら
また感覚は変わってくるかもしれない。

足の引っ張り合いとか、
いろいろとゲスい話も出てきたり。

でも、ぼくの場合は10年以上
もうずーっと首の皮一枚の
ペラッペラの状態で繋がってるだけ。

そういう何のプレッシャーも
無い状態で気楽に新年会に
参加できてるというのも
よかったのかもしれない。
首の皮ぺら~んぺら~んって。

(文字起こし協力:視聴者Bさん)