(2015年7月13日公開動画より)
一昨日、2015年7月11日。
任天堂の代表取締役社長の
岩田聡さんが亡くなりました。
ご冥福をお祈りいたします。

悲しい。朝から涙が止まらない。
おじさんとかおばさんの葬式でも
いっさい涙が出なかったのに。
ぼくはガチで岩田信者なんで。
この涙は純粋な涙。

6月26日の株主総会で見た。 
ぼくは株主総会が終わって出てきて
一番最初に岩田さんの健康状態の
心配をしたくらいにガチ。

岩田聡イズムを継承している
ぼくがいろいろ教えてあげる。

岩田さんは去年の時点で
もう死期を悟っていたと思う。
かわいそう。

1000億の営業利益を達成する
「コミットメント」と
約束したのが全部ハズレて
300億の赤字になっちゃった。

そしたら普通は辞任もあるのに
岩田社長は頑なに続けた。
あれが本当にすごい。

自分の寿命を延長させずに
任天堂という企業の寿命を
延長させた。この究極の選択。
偉すぎる。こんな人いますか? 
茶番じゃない。もうガチ泣き。

ここ1年で岩田さんが
やってきたことの全てが
ぼくは今まではちょっと「?」と
思ってたけど、岩田さんが自分の
死期を悟っていたと考えたら
全てが合点がいく。

そして健康状態が悪い中で
岩田聡の社長としての神通力が 
細かい所まで及ばなくなってた。
そういうこともわかっちゃった。

自分の寿命を延ばすことは簡単。
責任取って辞めて療養すればいい。
簡単な逃げ方。後の会社のこと
なんて知ったこっちゃない。

なのに岩田社長は
自分の余命がわかった上で
任天堂という会社の寿命を
伸ばすためにギリギリまで働いた。
株主総会にもしっかり出て。
こんな選択できないよ普通は。
ほんと偉い。

まず任天堂の考え方として、
スマホゲームには絶対行かない
ってずっと言ってたでしょ。

もしこれでスマホに行かずに
岩田さんが亡くなったら
もうスマホにGO出せるヤツは
どこにもいなくなっちゃう。

つまり自分がもういなくなることを
想定してスマホにGOを出してる。
これは間違いない。ぼくにはわかる。

もしスマホにGO出さないまま
岩田さんが亡くなって、
次の人がスマホにGO出したら
社内が分裂する。 

「岩田さんはあれほどスマホゲーを
嫌っていたのに、亡くなった途端に
手の平返しをするな!」みたいに。

だから本当は行きたくなかった
スマホゲームにもGOを出して、
あとはテーマパーク事業とかだって
ずっとガッチリ守ってたIPを
広く解放したり。

全てにおいてGOを出せるのは
前社長の山内イズムを引き継いだ
岩田聡しかいない。

全てわかっててヘイトを買ってでも 
この先の任天堂の寿命を延ばすために
舵取りっていうか種蒔きをした。

種蒔きをしてからじゃないと
死ねないっていう。ほんと偉い。
こんな決断ぼくにはできない。

NXっていう次世代ハードも
本当に出るかどうかなんか
知ったこっちゃないけど、
開発するって決めたってことは
そこまでの未来の道筋ができる。

次の社長候補がいない。
今のところ候補者としては
竹田玄洋さんか宮本茂さんだけど
この2人は元々ずっと任天堂にいた。

そして先代の社長の山内さんは
この2人に社長は向いてないと思って
わざわざ外から呼んできて
岩田聡を社長に任命したわけ。

つまりこのままだとまずい。
もちろんそれも岩田さんが
一番わかってる。

宮本さんにはクリエイティブに
専念して自由に動いてもらおうと。

竹田玄洋さんは以前ぼくのことを
株主総会の質疑応答で指してくれた。
ハードウェア部門の人だから
専門分野の技術職の人という感じで
少し堅苦しいし、まあ社長には
絶対向いてないと思う。

岩田さんがやるしかなかった。
それでこんなにちゃんとやって。
自分の命が無くなるギリギリまで。

2週間前の株主総会にも
なんだか決意が感じられた。

いつもだったら岩田社長は
壇上で立って進行するんだけど、
今回は体調面のこともあって
座って進行した。

終わって壇上から降りる時に
横を向いて、細くなった体で
トンっと軽快に段差を降りた。

その軽快な動きすら
強がってるんじゃないかなって
思うくらいに小さかった。

そのまま他の役員たちもみんな
控え室に向かっていって、
これで終わりだから株主も
後ろの出口に向かうんだけど、

ぼくは一応、
岩田さんが見えなくなるまで
よーく見てようと思って見てた。

そしたら控え室に入る前に
振り返って、お辞儀をしながら
大きな声でマイクも使わずに
「ありがとうございました!」と。

その声も忘れられない。
あれも何かの決意が入った
「ありがとうございました!」
なんじゃないかと。

もう自分の仕事がもしかしたら
この株主総会が最後だって
気づいてたのかもしれない。

ぼくは最後にマイクを通さない
肉声での岩田さんの大きな声を聞けた。
だから行けて良かった。

で、先代の山内社長からの教えを
一番受け継いできたのが岩田社長。
社長に任命される前には
しばらく行動を共にしたりして。


この先代からの流れを
受け継げる継承者が今の任天堂社内に
何人いるのか?

岩田イズムを濃く継承してる人が
社長をやってほしいなと思う。
スマブラの桜井さんとか。

これから社内で変な派閥とかできて
おかしな力関係になったりもしそう。

スマホゲームはもう動き出してるから
年内に1本発売して、
全世界でそれなりの収益を
上げるようになってくると思う。
来年も全部で5本出るみたいだし。

スマホゲームでそれなりの収益を
上げられる企業として
株価も騰がってきた時に

『クオリティオブライフ(QOL)』
のチームは縮小されたり消されたり
中華半端な商品を出して終わっちゃう
かもしれない。

ぼくはQOLチームこそ
岩田社長が全生命をかけて
作り上げようとしたと思ってる。

未来に向けていきなり出してきた。
こんなの余命が判明してなければ
普通は出さない。

わざわざ先代の山内社長の教えを
破ってまでQOLをやろうと
言い出した。

睡眠と健康の見える化センサー。
ぼくは今までは大反対だったけど、
今となってはそれなりに
形にしてほしいと思ってる。
岩田社長の遺志だから。

なので、QOLチームには
解散されそうになっても
がんばってほしい。

まあテーマパークもそうだけど。
とにかく岩田さんが残そうとした物を
全部継承していってほしい。

今後、宮本茂さんが社長になっても
竹田玄洋さんが社長になっても 
なんとなく不安しか見えない。

宮本さんはクリエイターだから
経営とかはちゃらんぽらんっぽい。

株主総会の発言でも失言も多いし。
宮本さんにプレッシャーかけるのも
ヤバいんじゃないかなと思う。

このままとりあえず竹田玄洋さんが
まず1回社長になるのかなあ?

スマブラの桜井さんは
岩田さんと同じ匂いがするのがいい。
バンナムの開発チームを率いて
スマブラほどのゲームを
作り上げたことは評価できる。

まあ本当は誰が社長になっても嫌。
岩田聡以外に適任者はいない。
ぼくはガチの岩田信者だから。

やっぱり1000億円コミットメントを
失敗した時に莫大なストレスが
かかったんだろうなあ。

ストレスは危ない。
どんなに強靭で頭脳派な人間でも
ストレスを日々与え続けられたら
体が壊れてしまう。

岩田さんも株主総会が終わって
張りつめていたものが
フッと切れたのかもしれない。
そういう時に体調は崩れるものだし。

E3にも行かずに
「今年は株主総会に集中する」
って言ってたし。

これを見てる岩田イズムの継承者の
任天堂の社内の人たちに言いたい。

絶対に岩田さんが蒔いた
その種を咲かせてほしい。

特に真っ先に潰されそうなQOLは
これで大きな花を咲かせたら
本当にすごい。岩田さんも喜ぶ。
命と引き換えなんだし。

あんなにいい社長はいない。
なんで今死ななきゃいけないのか。
可哀想すぎる。
 
岩田さんの想いを引き継ぐ人間が
世の中に増えたらいいなと思う。

特に任天堂社内に増えたらいい。
そうすれば岩田さんの願う未来が
訪れる可能性も高くなる。

ぼくも本当はこんなに泣きながら
配信なんてしたくないけど、
これはやる意味のあることだと
思ったからやっている。

岩田聡さんありがとうございました。
岩田さんのおかげで
ぼくのゲーム人生も豊かになって
楽しく過ごせました。

人生を削ってまでいろんな
楽しいゲームを世に出していただいて
ありがとうございました。
来年も株主総会行きます。

(文字起こし協力:視聴者Bさん)